注意点と工夫  ~ユーザー様の声より~

 

◆革を漉くときの工夫と注意点

 

革を漉く作業にかかる前に、そのままでももちろん漉けますが、付属のホルダ-にて耐水ペーパーの1000番や2000番もしくはそれ以上の番手の砥石で刃を研ぎあげてください。漉機加工の基本です。

 

革には巡目と逆目があります。巡目方向で漉き作業は行いますので、まず指先で革をなぞって床面の革が抵抗なくなぞれる方向を確認してください。


革が毛羽立つ方向は逆目で、その方向で漉かなければいけないときは最深の注意を払いながら作業をしてください、極力巡目での漉き作業をお勧めいたします。

 

革に血筋やコブがある場合、 革が切れたり、綺麗に漉けない事があります。まず、革包丁などで盛り上がった部分や固い部分を丁寧にそぎ取ってできる限り平にならします。もしくは横方向から漉いてみてください。その後、通常通り漉いてみてください。

 

革が厚い場合は、1回で漉こうとせず、数回に分けてご希望の厚みまで漉いてください。ヌメ革を漉く時は漉き厚を調整するダイヤルは8分の1回転以上回さないようにしながら少しずつ漉いてください。
 
◆革の伸び防止
 
柔らかい革を漉く場合や薄く漉く時、本機は革を引っ張るようにして漉くため伸びてしまうことがあります。その場合は、銀面にセロハンテープや、マスキングテープなどを漉く面積分張って(幅は少し広く革から少しはみ出すように 、はがす時のはがししろが必要なので)補強してから漉いてみてください。

伸びの予防になります。(テ-プは極力接着力の弱いものを選ぶか、何かに貼って少し粘着力を弱らせてから使用すること。何故ならば漉く時にロ-ラ-がテ-プを押さえて強力に張り付いてしまい、テ-プが銀面を剥ぐ恐れがあるので)